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コロナ騒動に向き合う その6

2020.04.05

コロナ騒動、どの職業にも影響は及んでいますけど、医療、介護など弱者をケアする立場の方々はことさら大変です。Yさんが、知的障害者施設での現実をレポートしてくれました。
現場の不安−1 
知的障害のある利用者約50名が暮らす場を、職員約50名でサポートしています。
もしも…と考えるとクラクラしてきます。
「最低2週間自宅で過ごす」が可能な状況の利用者はほとんどいません。
ということは、感染の可能性がある利用者は(グレーでも)最低2週間私たちが100%生活を見ていくことになるでしょう(医療機関に入院できれば別ですが)。
重症化しやすいと思われる人も少なくありません。
できるだけ感染を広げないための方策は、それが誰であるかで違うので、簡単に対応策をつくっておくこともできません。
ご家族の思いも受け止めなければなりません。
できる限りの予防をしたうえで(といってもマスク・手袋・トイレットペーパー・消毒液が底をつかないかヒヤヒヤする状況だし、手洗い・うがいも難しい利用者もいる)、ウィルスが持ち込まれないように祈るしかないなぁ。
…などと思っていた矢先、千葉の施設で集団感染のニュース。ついに来たか、って感じ。
1人の感染が分かって検査してみたら、すでに職員の半数が陽性とは…!
感染した利用者の対応の難しさに加え、勤務できる職員が半分しかいない事態に陥ってしまったってことですよね。
おそらく普段だってギリギリのシフトで動いているんじゃないかと思います。
でも、「うわぁ、どうしよう!」なんて職員が動じてしまったら、利用者もご家族も落ち着かなくなって余計に大変になりかねません。
想像するだけで苦しくなります…。
去年インフル騒ぎのときは、一足先に感染して快復途中だった職員が連勤対応して乗り切りました。
新型ウィルス来ませんように…! やっぱり祈るしかないでしょうか。

現場の不安−2
続報です。
高リスクの利用者もいるので、1カ月前から職員も検温必須でしたが、今週からは風邪症状のある職員は念のため1週間以上休みです(どうせ検査してもらえないので一律に長く休ませる)。
一方、ご家族(多くは高齢)の体調不良のために、普段は週末帰宅するのに大事を取って帰宅できない利用者もいます。
おまけに、年度替わりで慣れた職員が異動してしまって、新人がいたり。
手が足りませ~ん。
でも、発熱なくて、仮に軽い自覚症状だけあったらどうするか…これけっこう微妙な問題です。
マスクは欠かさないにしても、気づかぬ顔して勤務しちゃう人いますよね、きっと。実際人手たりないわけだし。
もしも自分から感染が広がったら…と思うと怖い怖い。最初のひとりにはなりたくないって声が若い職員たちから聞こえます。ま、そうですよね…。
けど、怖がって隠すようなことをしたらいいことないよな。
隠したくなる社会はマズいね。

☆コロナ騒動に向き合う日常については、次号Wife391号(2020年5月発行)にも特集しています。購読希望の方はinfo@wife.co.jpまでご連絡を!