書くことでつながる女性たちの広場

「主婦を問い直した女性たち」書評紹介  書くことで自分も時代も変えようとした女たち

「投稿誌わいふ/Wife」をフェミニズムとの関わりで分析、研究した「主婦を問い直した女性たち」。
Wife会員でもある池松玲子さんの力作です。
この本の書評がいろいろなメディアに掲載されています。

以下、一部内容を抜粋して紹介しますね❤️

月刊「We learn」7月号(No.809)    ざ・ぶっく 
多岐にわたる調査・分析を通して、主婦自ら「書くこと」によって主婦を問い直し、自己形成や意識変革に繋がったことを明らかにする。

・図書新聞 2021年6月5日号 書評 石田あゆう氏
池松さんも含め、ある世代の女性には「ワイフ」であり「主婦」である事は不可分であった。そのためにそこに「亀裂」が生じれば、自分自身のアイデンティティーへの問い直しに直結せざるをえない。
本書で明らかになるのは、『わいふ』に投書する主婦たちは、自分自身の生き方に多様な葛藤を抱えていたということだ。
著者はもっぱら家事を担う主婦の生き方を、否定的に捉える事はしない。見方によっては幸せの証しでもあり、ある意味羨ましくも思える女性たちの姿も描かれる。
だが社会と接点を持つことを目指す主婦は、そこから自らの生き方と問い直しが始まることになる。
若い読者であればそんな女性の問い直しの有り様に驚かされるだろうか。それとも今も同様だろうか。

・図書新聞 2021年7月24日号 21年上半期読書アンケート 海妻径子氏(男性史・ジェンダー研究)
 ……雑誌『わいふ』の70年〜80年代女性運動における影響力を知る世代として、しみじみする内容。
「高度経済成長期型の主婦」が絶滅危惧種になる今後は、どんな「<女>のメディア」が、どんなフェミニズムを生み出していくのだろうか。

『わいふ/Wife』に書くこと。そしてそれを池松さんがまとめてひとつの流れとして紹介してくれたこと。
それによって、毎日を懸命に生きた女たちの心の声が、時代を超えて届いているのだ、と感じます。

特に石田さんは、『投稿誌わいふ/Wife』の紹介含めてしっかり書いてくださっています。
図書館で原文も読んでみてくださいね😊
主婦と呼ばれた女たちが自分たちの想いを綴ったミニコミ誌は他にもあるのです。
でも、『わいふ/Wife』の特徴のひとつは、書き手である女性が自分自身を問い直して葛藤する様子が描かれてることかなあと思います。
編集部がひとつの方向に主導しなかった、読者が編集部批判できる自由さがあったからなのでしょうけど。
こういう逡巡の記録が「早く正解を見つけて、その道を進めば勝ち」みたいな風潮に一石を投じてくれたらな、と思うのでした。

 

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