書くことでつながる女性たちの広場

前を向くために書く、というDNA

石坂洋次郎著「青い山脈」を読みました。
1947年に新聞小説として連載開始、すぐにベストセラーになったとのこと。
でも懐メロの代表というイメージの歌と、原節子が綺麗だったとかいう噂しか知らなかった。
この小説には「世の中の価値観が変わる時代の雰囲気がよく描かれている」との書評を読んで惹かれたのだけど、まさにその通り。

なんとまあ、明るい空気に満ちた小説でしょう!
敗戦から2年、戦後の混乱でまだまだ人々は傷ついたままのはずなのに。
女学生が学用品を買うため、お米を店に売りに行くとか、農地解放で没落しかかった親を助けるため、リンゴの密売を企てる話とか、エピソードはシビアなのに。
それでもなんとか人々は、古い価値観と決別して、新しい時代を受け入れようと顔をあげている。
明るい未来を目指している。

私はこれを読んで、わいふの創刊号を連想しました。
大好きな彼と結婚して新しい時代の幸せをつかんだはずなのに、団地という籠の中で閉じ込められている毎日。
でも、彼女たちは黙っちゃあいなかった。
外に出たい、世の中と繋がりたい、広告の裏でもいいから、自分の考えを表現したい。
そんなエネルギーで、わいふを創刊。
光に向かって内から外に、大きなエネルギーが流れていた時代だったと思います。
わいふ創刊は1963年。
東京オリンピックに向かって日本中が期待に胸を膨らませていました。

今年、2021年。
同じようにオリンピックが開かれても、エネルギーの質も、量も、違います。
感染の不安と割り切れない気持ちで、家に閉じ込められている毎日。
60年前のような明るさは、世の中には、ない。
それでも投稿誌Wifeの中には、あの頃と変わらないエネルギーが流れている、と思う。
それは、みんな、前を向くために書いているから。
『Wife』には創刊時からの前向きエネルギーが受け継がれている。
Wifeを読んで、それを感じてます。
何が起こっても『Wife』の女たちはやっぱり書き続ける❗️

396号の発行は8月。
今度はどんな作品が揃うのでしょう、楽しみです😊

 

 

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