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Withコロナの時代  アパレル不況

2020.07.13

コロナ感染の先行きは不透明。これじゃあ「パーッと旅行やレジャーに!」って気分にもならない。どこにも行かないから、日々のファッションもテキトーになる。実際、緊急事態宣言解除後再開したデパートは、地下の食品売り場は活気があるけど、2階、3階のファッション売り場には人影がまばら。アパレル不況はコロナ後の社会の必然かもしれません。Wife編集長のブログから、ファッション業界関連の話題を3編拾ってみました😊。
・レナウンが倒産だって!
「ドライブウエイに春がくりゃ~ イエエエイエイ~🎵 いいわ~❤️ レ~ナウーン レナウンレナウン わんさかわんさ、わんさかわんさ~~」シルビーバルタンの懐かしいCMソングが耳から離れない。高倉健のシンプルライフ、アランドロンやアーノルドパーマーも・・・。私世代の青春の象徴だ。私が最初に勤めた会社は旭化成系の糸や、オイルショックで瞬く間に業績が悪化し、情報収集マーケティング業務で活躍するはずだった新入社員の夢ははかなく消え・・・。
華やかに見えるアパレル業界は、不況に弱い。小さなメーカーならともかく、レナウンが、あえなくコロナにやられてしまうなんて。感染症の流行が下火になった後は、いやはや大変なことになるかもしれない。世界大恐慌、失業者はあふれ、鎖国でもしかねない状況になるのだろうか。
もはや都会の大企業でサラリーマンになるのは得策ではないと思う。私がもし30代40代の働き盛りだったら、自給自足でなんとか生きていく道を選ぶかもしれない。都会よりは田舎、地元で地道に力を発揮できる人が勝ち残る。なんて、評論家でもないのに考えを巡らせてしまう。
まずは、頭が硬くて無能な、ベテランといわれる政治家たちを総取っ替えしないといけないのでは? 間違いなく、今までと同じ事をしていてはだめだ。臨機応変に、さまざまな変化を味方に付けて前向きにいきたい。
・ブルックス・ブラザーズ
ブルックス・ブラザーズが倒産! というニュースを聞いて、ブルックスイコール通販珈琲を連想してしまった。エッ!つい1週間前に業務用のお得セットが届いたばかり。倒産、そんな馬鹿な、いやはやとんだ勘違い、高級オーダースーツなど、歴史あるアメリカのアパレルメーカーだった。
大人になったら、成功したら、あの服を着たいと、アメリカンドリームのようなものは、今の時代には全くふさわしくない。いくら金持ちでも、カジュアルな格好で自由に生きるのが今流の一流ビジネスマンだし、ボタンダウンのワイシャツとオーダーのスーツなんて、全然格好良くないではないか。
コロナ騒ぎがなくたって、大昔の遺物に凝り固まっていれば、いずれ倒産するのは目に見えていたはずだ。時代の流れを正しく把握できないと、生き残っていけないのだ。
セレブマダムの中にはまだブランドのバッグや靴にこだわっている人も多いけれど、年をとればそれらはみんな無駄なお荷物になってしまう。ダイヤもパールも、あの世まで持っていけるものは一つもないのだ。ケチな家系に生まれ育ったからそう思うわけではないだろう。大事にとっておいたものも、全部始末しなくてはならない日が来る。
最近の勧誘電話で多いのが「靴やバッグ、アクセサリーを売りませんか」というもの。「ブランド品でなくても、新品でなくても引き取ります」というけれど、この手の商売も時代だな。
コロナ不況だけじゃなくて、高齢化、若者の所得減少など社会構造や価値観の変化などがアパレルブランドには逆風になってるのでしょう。でも、「おしゃれ」「装う」って自己表現の方法です。新しい服、アクセサリーを身に付けるだけで気分があがる、違う自分になって前向きになる。そんなこと、ありますよね。私の魅力を引き出してくれるステキな服に出会う…いくつになってもそんな経験ができたら嬉しいですよね!ところが…
・ニュー渋谷東急プラザ
生まれ変わった渋谷東急プラザに行ってみた。ここは10代の頃から通い詰めていたファッションビル、当時もおしゃれなスペースだと思っていたが、新しくなったプラザはさらにおしゃれ感が増したようだ。とはいえ、日本橋や銀座も、渋谷も、どこのファッションビルも入っている店舗に変わり映えないし、みんなおんなじ。特徴はない。私たち世代が通いたくなるようなビルとはいえないな、と思った。ファッション誌のようなアイテムが、セール70%OFFと掲げられていたけれど、もはや買いたい物はないのだ。10代、20代と渋谷で育った私が、ここ数年の駅周辺大開発の間に仕方なく遠ざかっていたのだが、もはや渋谷はそのまま戻ってくる場所ではなくなったようだ。いや、ハナからおばさんたちは相手にしていないさ、渋谷は若者のまちだよ、といわれるかもしれないが。
Wife編集長の意見には全く同感!渋谷新宿どころか、地方都市のショッピングモールだって似たようなものばかりが売られています。おしゃれなファッションビル=ターゲットは40代以下、ていうのも頭固いんじゃないのかな。年取った女はおしゃれに興味ないなんて誰が言ったんでしょう。そして価値観は様々。幅広い世代の女性が、心踊るような、様々なファッションを提示するデザイナーやアパレルメーカーってないのかな。何歳になっても「都会のファッションビル」は、心踊るような「夢の国」であってほしいものですけどね。